2014年6月4日

24時間蓄尿の成績――――まだ“ヤノマモ”にはほど遠い状況

上島 弘嗣

 

私の食塩無添加食は、6月に入って90日を超えました。外食で仕方なく食塩の入ったものを食べる以外は、家では一切、食塩や食塩の入っている調味料での味付けはしていません。5月24日、25日の両日、広島市で開催された日本高血圧学会の臨床高血圧フォーラムに参加してきました。この中で、減塩に焦点を当てた“減塩サミットin 広島”も行われ、私も、急遽食塩無添加食日記の実情を披露してきました。会期中も食塩2gのおいしいお弁当が用意されていました。2日間、外食したとはいえ、減塩弁当もいただき、ホテルでの朝のバイキングも注意して食塩が入らないようなものを選び、また、帰宅する日の夕食も駅の居酒屋さんで刺身とドレッシング抜きのサラダを頼み、ご飯を1膳いただきました。それで、食塩の摂取量は少ないと思っていたので、帰宅した翌日の朝9時から24時間蓄尿を始め、1日の食塩排泄量を推計することにしました。

26日から27日の朝までは、26日の昼食を除き、いつもの通り家庭での食塩無添加食をいただきましたので、十分に減塩できていると思っていまいした。さてさて、24時間蓄尿における食塩排泄量の推計結果は、私の期待に反して、何と4.8gもありました。いやはや、がっかりしました。いつぞやこの日記に書いたように、3g未満にはなっていると思っていたのです。

1980年代に調査されたINTERSALT studyの結果ではヤノマモの人たちの24時間蓄尿中のナトリウム排泄量はほとんどゼロでしたので、本当に食塩なしの生活が反映していました。

1回の24時間蓄尿の成績だけでは不十分ですので、再度、家庭での食塩無添加食が続いた時の24時間蓄尿中の成績をいつかまた報告したいと思っています。