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カリウムたっぶりの野菜そば:カリウムはナトリウムの作用を抑制する

食塩無添加日記 2021年7月4日

カリウムたっぶりの野菜そば:カリウムはナトリウムの作用を抑制する
                               上島 弘嗣
ナトリウム(食塩を構成するミネラル)を取るとのどが渇き、水分が必要となります。すると体液量が増える方向に働き、ナトリウムと余分な水分等を腎臓から排泄しようとします。このとき、血圧が上がりやすい人は、そうしないとナトリウムと水分を腎臓から排泄することができないからとされています。
 歳を重ねると食塩による血圧上昇が起きやすくなりますが、これは、ある意味当然で、老化とともに、すべての体の安全装置が機能低下を起こすからです。すなわち、高齢になるほど、一般的に環境の影響を受けやすくなります。
 血圧を下げるには、まず、できる限りナトリウムの摂取量を控えることですが、このナトリウムの作用を抑える働きがあるのが野菜や果物に多く含まれるカリウムです。カリウムは腎臓からナトリウムの排泄を促す作用があります。腎臓に病気があり、医師からカリウムを控えるように指示されている人は別ですが、普通は、カリウムを多く含む野菜や果物を摂取すると血圧が下がる方向に働きます。
 そうはいっても、ナトリウム(食塩)を多く取ると、カリウムで血圧を下げる効果は低下しますので、食塩を控えながらカリウムの多い食品を取るのが理想的です。(図1)
 今日は、写真1のようにジャガイモ、玉ねぎ、なすび、キャベツ、もやし、三度豆、パブリカなどの多くの野菜を水煮して、少し化学調味料を加え、これに茹でたそばを入れて食べました(写真2)。乾麺のそばは別の鍋で茹でましたので、麺に残っている食塩はわずかです。定番の鰹、出汁雑魚、シイタケ、昆布で作った出汁でなくとも、美味しくいただけました。皆さん、試してみてください。もちろん、出汁も全部飲めます。

写真1(私の料理) 麺類の汁を野菜で作る。玉ねぎ、なすび、
キャベツ、もやし、三度豆、パブリカなどの多くの野菜を入れた。
化学調味料も入れた。

写真2 そばは別の鍋で茹で水洗いした後、野菜汁の中に入れる。
それをどんぶりに。野菜のうま味の出汁はカリウムたっぷり、
お汁が全部飲める。