食塩無添加日記 2023年4月9日
塩を取りすぎていませんかーWHOからの報告
上島 弘嗣
世界保健機関(WHO)は2023年3月10日の「サイエンス イン 5」の中で、改めて塩を減らそうという報告を掲載しました*。WHOは以前より、世界の人々に一人1日当たりの食塩消費量を5g以下にしようと呼び掛けています。現在の日本人は、ほぼ倍以上取っていますので、現在よりも半減することを目標にしなければなりません。
なぜ食塩を減らさなければいけないのか。報告の中で、食塩の過剰摂取は血圧を上げ、その結果として、心臓病や脳卒中で亡くなる危険性を高めているとしています。世界中で、成人の4人に一人が高血圧であり、毎年、200万人もの人が食塩の過剰摂取で亡くなっているとしています。
かつて、わが国の脳卒中死亡率は、世界でもっとも高かったのですが、国民の血圧の低下とともに脳卒中の死亡率は大きく減少しました。その結果として、世界の長寿国の仲間入りを果たしたのです。しかし、まだまだ、食塩の摂取量は多く、半減を目標としなければなりません。
減塩は日々の努力から始まります。少しでも塩分の少ない料理を心がけ、市販の食品も塩分の少ないものを選びましょう。
写真の料理は、冷凍の小エビをいれて、食塩を使うことなく作った野菜炒めです。小エビの自然の塩分のみで、美味しくいただきました。したがって、ほとんど無塩です。お試しあれ。
写真 冷凍の小エビ入り、食塩無添加の野菜炒め。菊芋の薄切り、ブロッコリーの花芽などが入っている炒め物です。小エビのうま味が抜群でした。
参考文献