減塩食はなぜメタボ対策にも役立つか
私の食塩無添加食も12ヶ月目になり、あと3週間ほどで無事1年を経過することとなります。食塩無添加食を始めるまえ昨年の1月から3月に掛けて3kg体重を減らし、さらにその後2kg減らして1年の間に5kg減らし、現在の体重55kg前後を維持しています。もちろん、妻に笑われるくらいおなかがペチャンコになり、ズボンもゆるくなりベルトの穴を一つ足しました。
いつか、減塩よりも体重減量の方が私にとっては難しかったといいましたが、それは、食塩無添加食にしていないときであり、今の食事にしてからは、体重コントロールも随分と楽になりました。これは、メタボリックシンドローム(メタボ)のある人なら、メタボの解消がしやすいことを意味しています。
なぜ、食塩無添加食あるいは減塩食にするとメタボの予防にもなるかといいますと、多くは直接の効果ではなく間接的なものですが、もっとも大きな要因は、食事への感心が高くなることです。加えて、これはある程度直接的と言えますが、薄味の食事は米飯を中心とした穀類の食べ過ぎを自然と抑制します。これは、梅干だけで、あるいは、漬け物だけでご飯が美味しく食べられることからも容易に理解できます。
袋物や加工食品に対しては、常にナトリウム(Na)がいくら入っているか栄養表示を見ることが習慣になりますが、このとき、もちろんエネルギーも見ます。一袋当たり、あるいは100g当たりのエネルギーが記載してあり、最後にナトリウムのmg数と親切なら、食塩換算量も表示されていますので、自ずとどれくらいのカロリーがあるかも自覚できるわけです。これは良い副産物と言えます。
油を使うと料理が美味しくなりますと以前にも書きましたが、すると、油は何を使うかとなりますが、もちろん、多くの場合はコーン油やオリーブ油、ごま油などになりますので、コレステロールも上がりにくい油を使うことになります。また、魚の油はコレステロールも中性脂肪も下げる作用がありますので、脂の乗ったお刺身は脂質異常症の治療食と言えるほどです。鰺、鯖、サンマ、鰯、ぶり、マグロなどの脂の多い魚も大いに結構ということになります。
私はもともと、チーズは余り好まない方でしたので、ピザぐらいしかチーズを食べることはなかったのですが、チーズの好きな人が減塩を目的としてチーズを控えると、コレステロールも低下の方向に作用します。水分を除けば、チーズの半分はタンパク質ですが半分は乳脂肪分です。乳脂肪は飽和脂肪酸というコレステロールが上がりやすい脂肪分が多く含まれています。もちろん、控えた分、エネルギー摂取が減少すれば中性脂肪も低下します。
私は無類のうどん好き麺類好きでしたが、食塩無添加食を実践してから自分でもびっくりするほどに麺類を食べる機会が減りました。以前は妻がいないお昼は、決まって自分でうどんの出汁を昆布と鰹でとり、「うまい!」と自己満足していたのですが、それがなくなり、これには妻もびっくりしています。それに、柿ピーやあられ、かき餅の類いも大好きであったのですが、これも、減塩の観点からたまにしか食べなくなり、なんやかんや併せると、血糖の上がりやすい炭水果物の摂取量が減りました。これが体重減量とその維持にも役立っていると思います。
というようなことで、減塩生活、私は食塩無添加食ですが、メタボの人にはこれがメタボ対策にもなると言うわけです。