減塩は個人だけでなく家庭全体で

食塩無添加日記 2020226

 

減塩は個人だけでなく家庭全体で

                          上島 弘嗣

 

私たちは、国民の代表集団である1万人弱の人々を24年間追跡した最近の研究成績で、家庭の食塩摂取量が多いと死亡率が高くなったという結果を公表した。減塩は高血圧のある個人のみでなく、家庭全体で薄味にしていると、家族の健康にとっても良い影響を与えるという結果であった。

家庭内の食塩摂取量が1000kcal当たり2g多いと、心筋梗塞で死亡する危険度が25%、脳卒中が12%、総循環器疾患(脳卒中、心臓病、その他心血管病)が11%、そして総死亡危険度が7%高くなるという結果であった。

さて、このところ私の血圧は安定してきて、薬の種類や量は変えてないが、朝の血圧上昇は無くなった。これには、生活全体のリズムが良くなったことも関係しているかもしれない。睡眠障害も改善した。

今日の料理の紹介は、定番のうどん。出汁を昆布と鰹節でとり、醤油は入れずに乾麺をゆでて、お揚げを入れて、小エビの乾燥したものが冷蔵庫にあったので、うどんんに載せた(写真)。出汁は全部飲んでもほとんど食塩は入らない。昆布と鰹節、小エビ、わかめ、から出るわずかな塩味のみである。無塩出汁を美味くするコツは、鰹節をこれでもかといわんばかりにたくさん使うことである。乾麺一束ゆで、2杯にしていただいた。2杯目には卵も入れた。満足満足。

 

文献:Shima A, et al. Relationship of household salt intake level with long-term all-cause and cardiovascular disease mortality in Japan: NIPPON DATA80. Hypertension Res 2020;43:132-139.

 画像1

画像2写真(私の料理) 鰹節と昆布で出汁をとり、醤油は加えずに小エビをのせた。乾麺一束をゆで、2回に分けて食した。2杯目のうどんには、卵も加えた。味のコクがぐっと増した。