2017年1月29日

 食塩無添加日記 2017129

                       上島 弘嗣

  もうすぐ、食塩無添加食を初めて丸3年になります。始めた時は、こんなに簡単にそう苦労もぜず、悲壮感もなく、むしろ、楽しく美味しく無塩食が食べられるとは思ってもみませんでした。お弁当を作る時間のあるときには、東京へ向かう新幹線の中でも、手作りの無塩弁当を食べます。

さて今回は、冬の鍋物の再利用を含めた、食塩無添加料理を、妻の解説を得て紹介します。そして、妻の裏話も。また、今後は、少なくとも月の終わりには日記を更新することにし、可能なら、その月の中旬にも更新したいと思っていますので、是非、ご覧下さい。

 

無塩の水炊きとその利用の仕方

 

冬は鍋物が美味しいですね。私も冬にはよく鍋物をしますが、もちろん無塩の鍋です。もともと、鍋には、野菜や鳥肉などの具のうま味が汁に入っているので、無塩で食することができますが、さらに美味しく無塩の鍋物を食べるには、ちょっとしたコツもあります。

鍋には調味料を入れない。塩分の入った具材は避ける。その他は特に普通の鍋物と同じです。野菜や魚介類、肉類の具のうま味で食べます。(写真1)

さらに、鍋からとった物に鰹節やとろろ昆布をかけると、とても美味しいです。もちろん、鰹節には醤油はかけません。とろろ昆布には自然の食塩が少し入っています。鍋の後は、ご飯を入れて無塩のおじやを作るときもありますが、写真2は、これを同じ鍋のままでかやくご飯にしたものです。この作り方は、後半の妻の料理解説をご覧下さい。

 

1写真1: 冬の定番の鍋物。ただ単に水、出汁昆布、干し椎茸などを入れて具材を煮るだけ。とろろ昆布は天然の塩あじが着いている。鶏、魚、カキなど何を入れても美味しい出汁がでる。私は、揚げ豆腐をいれるのが好きだ。もちろん、豆腐も。

 

2写真2: 鍋の残り汁を利用して、無塩のおじやも作るが、今回、妻が少し残った鍋をそのままにしておき、翌日にかやくご飯にした。鍋の再利用の無塩のかやくご飯、結構いけました。

 

(妻)鍋は簡単ですが、少し出汁が残った鍋や、野菜などの始末がやや面倒です。

出汁の少し残った鍋に、硬くなった冷やご飯や、残り物のきんぴら(ごぼう、セロリ、にんじん、レンコン、ヤーコン)等をのせ、酢を少々いれ、ふたをしてあたため最後に卵をとかしかけ、再加熱してできあがり。

前日の鍋の具に、太刀魚のすり身(無塩、安全農産)を団子にして入れようとしたのですが、ねばりが少なく、崩れたので、翌朝、小麦粉、卵、鍋の残りのねぎなどを足して、すり身団子にしました。これで鍋の後始末は完了です。(写真3)

 

3写真3:太刀魚のすり身(無塩)に小麦粉を付けてフライにしたもの。前日、鍋につみれとして入れようとしたが、溶けてしまうので止めたものの再利用。

 

 

無塩、減塩裏話(2)(上島 嘉美)

 

別腹はどれだけ食べても満たされぬ(嘉美)

家で無塩食を3年も続けるなんてさぞかし意志の強い人だとお思いでしょうが、食べ過ぎが減ったわけでは決してありません。もともと夫は大食漢で、うどんを3杯食べ、家族にあきれられたこともあります。今でも自分で作る無塩餃子は(皮は有塩、30個で約0.4g)、30個近くぺろりと食べてしまいます。前はそれにご飯などもしっかり食べていました。無塩食にしてからはご飯のおかわりが減ったのと、あまり麺類が食べられなくなったので、体重は増えずにすんでいますが、お菓子などの間食、別腹で食べる食後のデザートなどの食べ方は、昔、一緒に旅行した学生さんに、女子高生みたいと言われたことがあります。この状態、基本的にはそのまま続いています。2,3時間毎に何か甘い物などを食べ、どれだけ満腹でも必ず別腹のデザートを食べ、食べ出したら止まりません。

以前、今より10キロほど太っていた頃、食後の血糖値が高かったことがあります。このときの食後のインスリン値は正常の数倍上がるいわゆる急峻高血糖で、2,3時間すると低血糖をおこしやすいタイプでしたので、低血糖のために甘い物を食べるのかとも思いましたが、今は体重が減ってこのような状態ではなさそうで、どうも“糖質依存症”のようです。インスリンの出過ぎも体重を増やしたり、血圧をあげる働きがあるはずですが、これはあまり気にしていないのか、分かっちゃいるけど止められない脳内麻薬エンドルフィンによる依存症なのか、おそらく後者でしょう。

ダイエット情報があふれていますが、殆どがリバウンドします。これはきっと糖質依存症のためかも知れません。依存を断ち切るのは、なかなか困難なことだと思います。