工夫で乗り切る「塩切り料理」―世界保健機関の呼びかけに呼応しよう

食塩無添加日記 2021年10月28日

工夫で乗り切る「塩切り料理」ー世界保健機関の呼びかけに呼応しよう
                               上島 弘嗣

世界保健機関(WHO)は、2025年までに世界の人々の食塩摂取量を1日当たり5g未満にしようと呼び掛けているが、あと4年で実現可能とは思われない状況である。ここ数年は国民健康栄養調査でも男性10g、女性9g程度で殆ど低下は見られていない。
 私の普段の食塩摂取量は1日当たり4g前後であるが、外食が続いたときに測定した翌日朝の随時尿中のナトリウム・カリウム比(mol/mol)が何と3.8あり、ここ数年での最高値を示した。もちろん、二日後には1前後に戻ったが油断すると高くなることを改めて経験した。
 WHOの基準を満たすには、現在の国民一人一日当たりの食塩摂取量を約半減しなければならないが、今まで濃い味付けが好みであった人には容易でない。私は麺類の出汁は原則食塩を含む調味料を使わず、昆布と鰹節、出汁雑魚などで出汁をとり、それを使って麺を食べているが、この出汁を取った後の昆布、鰹節、出汁雑魚に、山椒の実(冷凍のもの購入可)と市販の塩昆布を加えて増量し、食欲増進薬味(?!)を作った(写真)。
 これが実に美味しいので気に入っている。もちろん、塩分は多少入るが他の料理には塩分を殆ど使っていないので、塩分摂取量はわずかであり、ご飯が進む。
 この経験から、食欲を落とさないためには、どれか一品、塩分を含む食品を少しいただくのも減塩を続ける方策であると思っている。

写真 うどんの出汁を取った昆布、鰹節、出汁雑魚を刻み、それに山椒の実と市販の塩昆布を少量加えてご飯のお供(食欲増進薬味?!)を作った。山椒の風味も実にいい。