食塩を普段より多く取ると、排出に2-3日要した

食塩無添加日記 2019年11月19

食塩を普段より多く取ると、排出に2-3日要した

                          上島 弘嗣

 

10月に東京で開催された日本高血圧学会に出席した。高血圧学会では、お昼の弁当は減塩弁当と相場が決まっている。今年も、食塩2グラムの美味しいお弁当であった。2009年に大津市で私が高血圧学会長を務めた時に、初めて減塩弁当を配布したが、その時の皆さんの感想は、私も含めて、「美味しく無い」というものであった。以降10年、減塩弁当は大変美味しいものとなった。

私の随時尿中のナトリウムとカリウムのモル濃度比(Na/K比)は、食塩無添加食では1.0未満であるが、さすがに、ホテルに宿泊して外食が4日間も続くと、いくら気をつけていても、1日6g以上の食塩を取っていたと思われるので、帰宅してNa/K比を測定すると、3日間ほど2-3未満の値を示した(実はこの値でも、日本人の平均である4程度より低い)。血圧も少し高めになっていた。

さて、写真は鶏のささ身のフライとピーマン・お茄子の天ぷら、それにミニトマトとセロリを添えたものである。ささ身は脂がないので、フライにするととても美味しくなる。食塩はパン粉に含まれているものだけであり、無視できる範囲。

私の食塩無添加食を少し緩めて、フライに少しケチャップを掛ける(実は、昔はケチャップが大好きだった)のもよい。一食、食塩1g程度に抑えれば、1日3-6g程度には収まる。私は「上級」であるが、少し調味料を添加し「中級」の食事でもよい。「初級」は気持ちだけ減塩している人である(上級、中級、初級については、2015年3月13日のブログにある)。

ところで、常々私は、料理の専門家は塩味の強い「おいしい料理」ばかりではなく、「おいしい減塩料理」の作り方を考えてほしいと思っていたが、先日、女子栄養大学出版部から「作りおきできる 減塩おかず」(検見﨑 聡美著)が送られてきた。この本は、実際に添加塩分ゼロから1g未満の料理が掲載されており、ご参考までにここに紹介しておく。

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写真(私の料理) チキンカツ、ナスとピーマンの天ぷらに生野菜としてミニトマトとセロリを添えたもの、レモンも添えた。