
このたび、特定非営利活動法人 日本高血圧協会理事長に就任いたしました。
これまで理事長として種々ご尽力いただきました島本和明先生の後を受け、さらに一層、協会活動を発展させるべく尽力したいと存じます。
私たちは、国民の皆様に「高血圧を正しく理解していただく」ために活動しています。高血圧の研究調査で日本をリードされている日本高血圧学会とも協調して、知識の普及、啓発に努めております。
『高血圧は、ほぼ完全にコントロール可能な病気です。』ということを国民の皆様に知っていただき、高血圧の予防と治療に向き合っていただくことこそが私たちの活動の目的です。
日本における高血圧の方の人口は4300万人と推定されています。
そのうち高血圧の基準値よりも低い値に血圧がコントロールできている人は約27%とされています。カナダ、米国、ドイツ、韓国ではこの値が50%を超えています。
現在の私どもの活動は、高血圧は治療すべき「高血圧病」という重大な病気であるという正しい知識を普及すること、家庭血圧測定や減塩に代表されるご自身でできる対策を支援することを中心に行っています。
具体的には、市民公開講座の開催、安価な血圧手帳の提供、ホームページでのQ&Aコーナーの充実です。
日本において3000万人以上の方が、高血圧治療の恩恵を十分に受けていない状況を改善し、国民の皆様の健康長寿に少しでも貢献したいと思っています。
高血圧協会は、全国を9ブロックに分けて活動しています。
第16期を迎え、理事17名、監事2名、ブロック世話人9名、支部長48名、副支部長5名での全国体制で活動して参りますので、今後とも皆様の一層のご協力、ご支援を宜しくお願い申し上げます。
2022年10月28日
特定非営利活動法人 日本高血圧協会
理事長 樂木 宏実